スターウォーズ計画で冷戦終結

アメリカのレーガン大統領の行ったレーガノミクス。

 

ソ連との冷戦に勝利して、この冷戦を終結させる。

 

この目的では大成功であった。

 

建国60年を迎えていた世界初の社会主義国ソ連は、計画経済による度重なる失敗によって疲弊していた。

 

ソ連はこのままではどうしようもない、85年には一か八かの戦争に打って出るのでは?という事を言う人まで出てきていた。

 

そして実際、1979年にソ連のブレジネフ書記長がアフガニスタンに軍を送り、アフガン侵攻を始める。

 

ソ連のアフガン侵攻に国際社会は激しい非難を浴びせ、1980年のモスクワで行われるオリンピックに多くの西側諸国は国として不参加を決めた。

 

一方、ソ連がハッキリした軍事行動を起こしたために、アメリカでは強い意志を持って、これに立ち向かおうとする。

 

そのためにレーガン政権では戦略防衛構想(SDI)を提案する。

 

これは地球衛星軌道上にミサイル衛星やレーザー衛星などを配備して、敵国の弾道ミサイルを宇宙空間で破壊してしまおうというプランだ。

 

当時のアメリカはちょうど最初のGPS衛星を打ち上げた頃で、85年くらいには地球を包むネットワークが出来る予定であった。

 

これによってソ連の核ミサイルの脅威を無くしてしまえると言う話で、スターウォーズ計画なんていうあだ名も付いた。

 

こういう新しい挑戦にお金をドンドンつぎ込めば、波及効果が生まれる。

 

新しい技術を開発するには様々な新しい挑戦が必要だし、ブレイクスルーをいくつも突破しないといけないので、そのために様々な企業が投資を行い、経済も活気づく。

 


景気は良くなったが、赤字が残った。

レーガノミクスは減税によって可処分所得を増やし、ソ連に対向する軍拡という口実でバンバン財政出動を行った。

 

通常の政策では、減税か財政出動か、という二択だ。

 

そのため普通は、このどちらかに重点を置くことになる。

 

アメリカの場合、共和党は減税、民主党は財政出動で、どちらにするのかが大統領選挙の一つの焦点だ。

 

で、共和党のレーガン政権は、当然減税なのだが、ソ連のアフガン侵攻に対して、冷戦を終結させるという名目で、軍拡を行ったから、実際はこの両方の経済政策をやったことになる。

 

となると当然景気は上向くことになるし、景気が上向けば大統領の支持率も上がる。

 

そうしてレーガンは再選され、その後も共和党のブッシュが大統領になった。

 

しかしこれらの政策によって、財政支出が増え、税収は減ったので、アメリカ財政はどんどん悪化して大赤字になってしまう。

 

一方、インフレを抑えるためのドル高政策で輸入が増えたので、貿易(経常)収支も赤字になってしまう。

 

これがいわゆる「双子の赤字」というやつだが、これによってブッシュは再選されず、新しい大統領には民主党のビル・クリントン大統領が選ばれる。

 

規制緩和が進んだこの1980年代には、70年代後半に設立されたアップル社やマイクロソフト社が、次第に大きなビジネスを手がけ始めた時期に当たるり、クリントン大統領はインターネットなどのIT発展に力を入れ、インフレ無き好景気を生み出すことに成功する。

 

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