ネット時代の象徴・ホリエモンとは
ホリエモンこと堀江貴文(ほりえ・たかふみ)氏は福岡県出身のビジネスマンであり起業家だ。
東大在学中にホームページ製作を請け負うオン・ザ・エッジという会社を立ち上げ有名芸能人のサイト作成などで名をあげた。
クリック保証型インターネット広告会社サイバークリックを今はアメブロやアメーバピグで有名なサイバーエージェントと共同で始め、データセンター事業や電子商取引(EC事業)も始める。
電子メールソフトである「Eudora」(ユードラ)の日本語版開発・販売も手がけ、このころから既に企業買収によってどんどん経営規模を拡げていた。
極めつけは2002年に会社再生法を申請していた、無料インターネット接続プロバイダのライブドアの事業を引き継いだことで、当時ブームになり始めていたブログサービスに力を入れて、ブログと言えばライブドアと言われるくらいの地位を獲得した。
(※今はブログと言えばサイバーエージェントのアメブロになってしまった)2004年には企業名をライブドアに変更し、その後、近鉄バッファローズがオリックスと合併を発表した際に、バッファローズの買収提案や仙台新球団の設立を目論んで「ライブドア社長の堀江貴文」が有名になった。
ホリエモンの騒動
2004年に近鉄バッファローズの買収や仙台新球団設立で有名になったライブドアの堀江貴文氏。
翌2005年には、フジテレビの株式の多くを持っていたニッポン放送の株式を32%保有したことにより、マスコミから大バッシングを受け始める。
さらに2006年に証券取引法違反(粉飾決算)の容疑で家宅捜索を受けたことによって関連企業の株価が軒並み大暴落した。
この逮捕をキッカケに新興市場株全体が暴落する「ライブドアショック」と呼ばれる大騒動が起こる。
ライブドアショックというのは、ライブドア関連企業の株価が暴落したために、株式取引の売買が普段の何十倍にもなったことに端を発する。
というのもライブドアは相次ぐ株式分割で株主が異常なほど多く、その株主がどんどん株を売りに出したものだから、東証のコンピューターの処理が間に合わなくなり、東証全体の株売買が止まってしまったのだ。
そしてまたネット企業の代表格であったライブドア株が暴落したことによって、他の新興ネット企業の株価も軒並み連れ安になって、バブル化していた新興株市場はいっぺんにバブル崩壊してしまった。
株式市場でのこの一連の騒動をライブドアショックと言い、ここで大損した株主も多いので、ホリエモンを見ると腹が立つ人も多いようだ。
ただホリエモンのドライすぎるビジネス感覚や、新しいビジネスに関する嗅覚は健在のようで、公式ツイッターのフォロワー数や、有料メルマガの登録者数も数万を誇っている。
なおホリエモンは、九州北部の名門校である久留米大学附設高等学校出身だが、実はこの高校、ソフトバンクの創業者の孫正義氏の出身校でもある。
NEXT:バカでも100万円稼ぐ方法